2010年3月アーカイブ

線香林

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この写真は、東北自動車道、黒磯板室IC料金所の隣に有る杉の人工林の写真です。

人工林にが有った場所に、新しくICを造ったので、線香林の見本が現れたのです。

線香林は、間伐作業を長年怠ると必然的に出来ます。木は枝葉が干渉すると、木は光を求めて上へ、上へと成長を続けます、その為、木は太らず、まるで竹林の様になってしまうのです、この形状が線香を立てたように見える事から業界では線香林といいます。

線香林からは、木が余りにも細いので、商品になる丸太は採れ無いのが現状です、ですから「伐り捨て間伐」になってしまうのです。

線香林は、見ての通りの、風害や雪害を起こしやすい、災害に弱い人工林なのです。

しかしこの線香林は、とても美しい線香林なので、那須方面へお越しの際は、是非、見て欲しく思います。

 

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これは、藤森照信さんという建築家が、栃木県宇都宮市に立てた住家です。住宅ではなくスミカです。

建築家の付けたこの建築の名前は、コールハウス(炭の家)です。

間伐材オタクの私が、これを見て氷り付きましたので(コオルハウス)です。

これを見て、木のこんな使い方が有るのかと、感激をしたししだいです。

木の新しい使い方と感じるのは、間伐材オタクの自分だけかも知れませんが、木をここまで炭にしてしまえば、腐る事もないし、延焼のの恐れもないのです。木の炭化は、ある面では、木の活気的な利用方かも知れません。

難を言えばこの方法で家を造れば、みんなカラス御殿になってしまう事です。

この画像は、70年前に建てられた、久保講堂の一部です。皆さんはうづくり(浮造り)をご存じでしょうか?あまり馴染みのないの無い専門用語ですが、杉板など木目をわざと浮かび上がらせる仕上げの仕方を、うづくりと言います。この画像の杉板は、長い年月を経た末に、うづくりの様に、なったものです。

この様な状態になった木は、ほとんど腐る事はないのです、なぜかというと表面が炭化しているので炭化皮膜が構成されているのです、炭化した木は菌の繁殖が無いのです。昔の木造建築が長持ちするのは、この効果があるからです。

 

杉は柔らかい木ですが、柔らかい木だからこそ、この様な美しい木目が浮かび出るのです。外国産の木でこの様に、木目が出る木は有りません。

国産の杉材を使った木造建築は、長い年月を経ると木目が浮かび上がる、アンティークな建築と変化するのです。IMG_1953.JPG

 栃木県真岡市に有る久保講堂を、紹介したく思います。久保講堂は世界的に有名な建築家フランク・ロイド・ライトの一番弟子である、遠藤新の作品ですから、ライトの建築のようなものです。

建築されたたのは昭和13年、70年以上前の建物です。木造建築でしかもほとんどが、杉で造られています、70年以上CO2の固定化をしていることなのです。この当時の建築の90%以上が国内産の木造建築です、昔の建築はCO2削減に大きく貢献していたのです。

栃木県はもう一つライトに係わる物が有ります、それは、旧帝国ホテルに利用した大谷石です。大谷石資料館にもライトに関する資料が有りますから、機会が有れば行ってみて欲しく思います。

この建物は間伐材オタクの最も好きな、建築です。

 

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間伐材で造った塀は、製作してら8年目に入ります。朽ちた所は、間伐材遮音壁と同様どにもありません、タナリス防腐材加圧注入した杉の間伐材は、割れは出ますが朽ちる事は無いのです。

この塀は、加工した材料を、鉄板に挟みこんで組み立てます。8年前に、素人の私がひとりで造りました笠木に使ったC形鋼はペンキがハゲてきましたが、間伐材の方は変色だけなのです。

間伐材は腐ると言う先入観が有りますが、タナリス防腐剤加圧注入処理をすれば、間伐材は腐らないのです。

この塀のコストは化粧コンクリートブロックとほぼ同額で出来ますから、「コンクリートから人へ」では有りませんが、「コンクリートから間伐材へ」なんていかがなものでしょうか。IMG_1992.JPG

この写真は、事務所の玄関の床の写真です、使用したのはそりとねじれが有って売れない角材を4㎝に輪切りにしたものです、そりとねじれが有っても4㎝に輪切りにしてしまえば、問題は有りません。

間伐材を使うアイデアの一つです、実は外部の床もこれを貼ったのですが、見事に全てはがれてしまいました。間伐材は水を含むと、膨張し乾燥すると、縮みますから、貼る事が出来ないのです。

コンクリートボンドでの施工を試みましたが、見事にはがれてしまいまが、雨が掛からない内部は、築8年過ぎてもはがれません。年輪と、乾燥による変形で出来る目地のファジーな模様は、なかなかいけてます。

材料費がほととんど掛からない、間伐材輪切りタイルの、施工例でした。

間伐材オタクの、私は、間伐材の利用方法を、毎日のように考えています。間伐材が当たり前に使える方法を、いつか考え出しますからお楽しみに。

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間伐オタクの私が、オタクになったきっかけとなる、東北自動車道、大谷パーキングエリヤの間伐材遮音壁が竣工してから、約15年経過しました。

杉の間伐材で出来ていますが、朽ちたところは一つも有りません。木に詳しい人なら、これは驚くべきことです。設計製作した自分自身も、これには驚きです。

もう一つ驚くべき事があります。見ての通り、隙間が全く有りません、小径の間伐材は普通でしたら、収縮を起こし隙間だらけになる訳なのですが、隙間が出来ていないのです。この間伐遮音壁には、有る活気的なものが使われているのです。それはアラミド繊維という化学繊維が使われているのです。

アラミド繊維は、高力で引っ張ると伸び力が抜けると縮む、ゴムの様な性質が有るのです。この性質を利用して木を束ねて有りますから、木が縮めば束ねているアラミド繊維も縮み、隙間が出来ないのです。アラミド繊維に掛けた緊張力は約5トン、間伐材を5トンの力で両側から押えている事と同じですから隙間が出来ないのです。

この間伐材遮音壁を製作したのは、1996年5月、国交省でなく建設省の時代に、林業の衰退による森林荒廃を防ぎ、水の涵養と治山を目的とした、建設省の試みで、高速道路の間伐材遮音壁の実用化の実験が行われた、そのひとつなのです。私の記憶では、全国で4か所の高速道路の間伐材遮音壁が有るようです。

実験とお金が豊富でしたから、この間伐材遮音壁は出来ました、アラミド化学繊維は大手繊維メーカー・テイジンの商品です、価格が高額なので、二度とこの様な画期的な試みは出来ないとおもいます。しかし、間伐材が、腐らないタナリス防腐材加圧注入は、間伐材利用の道を開くものではないでしょうか。変色はしますが、腐らない事は、粗悪で未熟な間伐材のイメージを変えるものではないでしょうか。

この間伐材遮音壁の、腐らない事にもう一つの試みが有ります。それは木の立て使いなのです、木の立て使いは、雨水が流れやすい事なのです。ほとんどの間伐材遮音壁は横使いです、横使いは、雨水を保水してしまい、間伐材の腐りの原因(菌キノコの繁殖)となってしまうのです。

建設省から国交省と変わり、間伐材利用の試みはしぼんでしまいましたが、15年前は全く環境問題意識はなく、地球温暖化の言葉さえほとんどの人が知らない時代でした。環境の時代の到来は、もう一度間伐材遮音壁に光を当てるものかもしれません。

この間伐材遮音壁のCO2削減効果を数値化するとこうなります、約4000本の3Mの間伐材を使っていますから、1本の重量を約13㎏として、全体の総重量は約52トンにもなります、重量の約半分がCO2ですから、約26トンのCO2の固定化をしている事になります。京都議定書の発効により盛んに行われている、森林整備(間伐)が出来る人工林は、林野庁の統計の数値で換算すれば、7176㎡にもなるのです。

東北自動車道ご利用の際は、間伐オタクの原点の、間伐材遮音壁を是非ご覧ください、東北自動車道上り線大谷パーキングエリヤに有ります。

 

間伐材遮音壁

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