この写真は、茨城県の育成林の間伐後の状況です、育成林は国や地方自治体からの支援(税金投入)された人工林です。
間伐の間隔がかなり離れている間伐だと思います、これだけ離れている間伐で有れば、次回は皆伐(主伐)だと思います。
しかし、この間伐は、丸太が運びやすい条件にもかかわらず伐り捨て間伐です、小径の丸太を製材しても、採算が合わない事が、運び出せない原因だと思います。
これは日本の大切な資源ですから、捨ててしまう事はもったいない事なのですが、資本主義の社会では利益が取れないと、捨ててしまうのです。
目先の利益出なく、将来をも越した利益を考慮すれば、残木を運び出し利用すれば違う利益が出るのです。これから長い目での利益の説明をします。
1) 森林吸収を増加させる利益
京都議定書では、CO2削減量目標の約2/3は森林吸収になっています。国際約束でのCO2削減にカウントされるのは「森林経営の出来る森」です、ですから現在の間伐は、京都議定書間伐といっても過言ではないのでしょうか。
間伐は、木の間引きですから間伐直後の森林吸収量は激減します、間伐前の森林吸収量に戻るには約5年掛かります、この間森林吸収を補うのは、光が届くようになって繁殖する下層植物なのです。しかし写真の様な切り捨て間伐では、残木が地表を覆い下層植物が育たないのです。
間伐材の利用は残木をなくし、地表に光を届かせる効果が有るのです。
2) 間伐材の材木としての利用=CO2の固定化が出来る=環境利益
間伐材も木ですから重量の約半分は有機炭素なのです、燃焼させれば、O2と結びつきCO2になりますが、燃焼させなければ、炭素Cのままで、CO2の固定になるのです。
3) CO2排出量取引での取引量削減の利益
現在、材木の自給率は、約20%ですから、約80%が外国産の材木です、材木の重量の約半分がCですから、日本は外国のCO2を輸入している事と同じです。国産材の自給率を上げれば、CO2の輸入も減少するのです。
長い目で見れば、国産材(間伐材)の利用は、国益になるのです。
