2010年4月アーカイブ

この写真は、茨城県の育成林の間伐後の状況です、育成林は国や地方自治体からの支援(税金投入)された人工林です。

間伐の間隔がかなり離れている間伐だと思います、これだけ離れている間伐で有れば、次回は皆伐(主伐)だと思います。

しかし、この間伐は、丸太が運びやすい条件にもかかわらず伐り捨て間伐です、小径の丸太を製材しても、採算が合わない事が、運び出せない原因だと思います。

これは日本の大切な資源ですから、捨ててしまう事はもったいない事なのですが、資本主義の社会では利益が取れないと、捨ててしまうのです。

目先の利益出なく、将来をも越した利益を考慮すれば、残木を運び出し利用すれば違う利益が出るのです。これから長い目での利益の説明をします。

1)  森林吸収を増加させる利益

 京都議定書では、CO2削減量目標の約2/3は森林吸収になっています。国際約束でのCO2削減にカウントされるのは「森林経営の出来る森」です、ですから現在の間伐は、京都議定書間伐といっても過言ではないのでしょうか。

間伐は、木の間引きですから間伐直後の森林吸収量は激減します、間伐前の森林吸収量に戻るには約5年掛かります、この間森林吸収を補うのは、光が届くようになって繁殖する下層植物なのです。しかし写真の様な切り捨て間伐では、残木が地表を覆い下層植物が育たないのです。

間伐材の利用は残木をなくし、地表に光を届かせる効果が有るのです。

2) 間伐材の材木としての利用=CO2の固定化が出来る=環境利益

 間伐材も木ですから重量の約半分は有機炭素なのです、燃焼させれば、O2と結びつきCO2になりますが、燃焼させなければ、炭素Cのままで、CO2の固定になるのです。

3) CO2排出量取引での取引量削減の利益

 現在、材木の自給率は、約20%ですから、約80%が外国産の材木です、材木の重量の約半分がCですから、日本は外国のCO2を輸入している事と同じです。国産材の自給率を上げれば、CO2の輸入も減少するのです。

 長い目で見れば、国産材(間伐材)の利用は、国益になるのです。

 

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写真の建物は、昭和初期に建てられた、ほとんどが木(バイオマス)で出来た農作業小屋です。バイオマスとは植物量の事です、木は植物ですからこの建物はバイオマスハウスです。

間伐材オタクは時代劇が好きで、時代劇で出てくる建築を見て楽しんでいます。時代劇に出てくるほとんどの建物は、バイオマスハウスです、昭和40年ごろまで、建材があまり進化せず、外壁にも木を使っていました。時代劇にに出てくる建物は、屋根まで木で出来ています。

この写真の木は、ほとんどが小径木、現在なら間伐材です、使う気になれば、間伐材も利用が可能なのですが、手間が掛かるので使う人は極わずかです。

森林整備で産出される大量の間伐材を利用するには、木を大量に使う昔の建築に戻る必要があるのではと、間伐材オタクは思っています。

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那須に有るウッドバンクハウスに、実験の一つとして間伐材の樋を作りました。木は腐るイメージが有り、雨樋などに利用を考えるのは、邪道だと思われるかも知れませんが、防腐注入を施せば樋にも利用が可能ではないかと思い、造っちゃいました。

見ての通り、レトロな感じで、江戸時代に戻った様な古風な感じの雨樋です、後何年で朽ちてしまうか、実験開始です。

 

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自社事務所のリニュアール工事、4月19日今日の状況です。朽ちてしまった手摺の間伐材を、今回はタナリス防腐注入加工をして、全く同じ形で再生しました、手摺の格子は再利用です、床は間伐材の90×15の市販の貫板を、タナリス防腐注入したものです。結構良く出来たバルコニーになりました。

木の再利用は、廃棄物を出さないし、CO2の貯蓄にもつながります。この手すりの格子材料は残念ながら米松です、ですから、外国のCO2で出来ています。

皆さんは、日本の材木の自給率をご存じでしょうか?農産物の自給率の半分の約20%なのです、見方を変えれば、材木の輸入は、CO2の輸入なのです。国どうしのCO2の排出国取り引きが、問題視される中、材木としてCO2の輸入が横行されているのです。しかし、地球の大気は繋がっていますから、CO2の排出国取引は、地球規模でのCO2の削減には、あまり効果が無いのではないでしょうか。

そんな訳で、間伐材オタクは、国産材の利用をお勧めします。

 

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この階段は、間伐材住宅の2号試作棟につくった、間伐材オタクの自分が考えたオリジナルデザインの階段です。段板は間伐材75角を3本並べビス止めして、手すりは75Φの間伐丸太です、間伐材は全てタナリスの防腐処理をして、木の価格は3万円程度です、手摺子と片持ち金物の金物代は約5万円、2人で1日で出来ますから、工事費は36000円です。合計116000円で出来る、超格安な階段です。

写真の様にコンクリートの壁が有れば、取り付ける事が可能ですので、皆さんも、造ってみてはいかがですか。

連絡をいただければ、造り方を、教えますよ。

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ある有名な設計事務所さんが、間伐材を使ってくれそうなので、間伐材のデザインパネルを造って間伐材の売り込みをして見ました。自分的には結構イケテルデザインだと思っていますが、皆様の目にはどう映るでしょうか?

この間伐材パネルが、採用になれば、設計事務所の知名度で、間伐材の意識改革になることは確実です。間伐材の需要拡大に、もっとも効果の有る事は、間伐材でいかに素晴らしい物を造るかなのです。

微力では有りますが、たまには間伐材オタクも、間伐材デザイナーとなって、間伐材の利用拡大に貢献したく思っているのです。

これは、友達のS氏の協力を得て製作したのですが、S氏になかなか良く出来たと自慢げに言ったら、「別に」と軽く交わされちゃいました。

夜中に、設計事務所にメールで写真を送ったら、「素晴らし」と感激されチャイいました。人間の感覚の違を、痛感しました。

 

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杉の防腐注入材の耐久性能を知りたくて、自分がいつも防腐注入の依頼をしている、㈱丸公さんの防腐注入担当の方に、10年以上経過した防腐注入をした木の歩道を紹介してもらいました。

木の耐久性の調査をしている人は、いないようなので、間伐材オタクの自分が、毎年調査をしようと思い経ちました。

大沼の木の歩道は、二期に分けて造られたそうです。左岸と右岸で造られた年が違うそうです、最初に造られた右岸は、朽ち始めて来ましたが、歩道の機能性には問題が有りません。(朽ちて危険な個所は有りません)右岸の歩道は、ヨシ(多湿地帯)と広葉樹林の中を通っていますから、キノコや菌類が最も繁殖しやすい最悪の環境に有ります。しかし、10年以上補修せずに歩道の機能を保っている事は、有る意味凄い事ではないでしょうか。

左岸の木道は、朽ちている所はほとんど有りません、大沼の木道が写った、1998.4.25の写真をHPを検索して見つけました、左岸の木道は12年以上経っても朽ちていない証拠写真です。

木道を支える支柱は、土や水に接地していますが、朽ちてはいません、防腐材注入の耐久性の高さの証明です。間伐材オタクは、間伐材の外部での利用の可能性を多いに感じました。

塩原の大沼は水芭蕉が有名なようです、私が見に行った、2010年4月8日は、一輪だけ水芭蕉が開花していました。水芭蕉はこれからですので、お勧めスポットです。

写真は、大沼左岸の木道です。

 

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外部のバルコニーの手すりが朽ちてきたので、リニュアール工事を始めました。外部に利用した間伐材の状態です、仕上げの塗料は、キシラデコールという最も防腐効果の高い塗料ですが、間伐材への利用は、防腐効果が全くない様です。

防腐効果が無い訳は、乾燥による間伐材の干割れが原因です、いくら塗装をしても塗装皮膜はミクロン単位の薄い被膜ですから、干割れ部分は無塗装になってしまい、天端の干割れに水が溜まり菌やキノコの繁殖の素を作ってしまいます。

間伐材オタクは、キシラデコールの耐久実験も兼ねてダメと解っていますが、あえて間伐材で造りました、新築約8年での現況です、新築2年目から、干割れが黒くなり菌の繁殖が始まり、その半年後に白い小さなキノコが生えてきました。

立て格子は、干割れの無い米松ですので、キシラデコールの塗装の効果と、雨水の滞留が無い、木の立て使いなので、1本も腐食した木は有りませんでした。

立て格子は環境効果を考慮して、再利用する事にしました。

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2009年の木づかい運動で、木毛セメント板を作っている企業の方がおられ、木毛セメント板の木毛は、杉の間伐材が原料である事を知りました。

この写真は、日本のトップクラスの建築家隈研吾さんの作品、宝積寺駅の駅舎です。木毛セメント板を素地で使い、遠目には高級な石の様に見えます。

木毛セメント板は、屋根の下地材の利用がほとんどです、仕上げ材料としての利用は極まれなのですが、隈研吾さんは、都心の根津美術館でも多くの木毛セメント板を使用しています。

間伐材オタクは、建築オタクでも有りますので、環境に貢献する木毛セメント板の利用拡大に道を開いた、隈研吾さんを応援したく思います。

皆さんも、機会が有りましたら、見て欲しいエコ建材を利用した建物です。

 

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この写真は、エコプロダクツ2009で知り合いになった、北都留森林組合の有る山梨県小菅村の人工林の写真です。小菅村には、企業のボランティアで、森林整備の援助している「企業の森」が有るので、4時間がかりで、宇都宮から小菅村までドライブして来ました。(1月半ば)

山梨の山の険しさには驚きました、間伐材オタクの住む、栃木県の山など問題にならない位急斜面で、人も立っていられない様な所なので、森林整備は、危険で、作業効率も悪いし、林道を造るにも大変なことだと思のいます。

ここは、山と谷ばかりで平地がほとんど有りませんから、仕事は林業になるのだとも思います。

海外では、こんな生産性の低いい土地での林業は絶対に有りえない様に思いました。日本の林業は、中国の雲南省の棚田で、米を造る事と同じ様だとも感じました。中国の棚田農家は極貧生活です。日本の林業も同じ様に斜面のハンディを背負ってしまい、利益を得るのに苦労してしまうのだと思いました。

国産材が、外国産材の価格競争に勝てないのは、円高の他にも生産効率の悪さも原因なのです。

企業の森も、休憩する場所も無いくらいの急斜面の人工林でした、ボランティアの皆さんには頭が下がります。

日本の林業のハンディを解消するには、どんな斜面でも対応の出来る高性能な、林業重機の開発しか道は無い様に、間伐材オタクは思っています。

 

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間伐材住宅第1号試作棟は、15年前に栃木県茂木町に造りました。間伐材遮音壁と同じ製作方法で、大手繊維メーカーのテイジンさんの支援をうけて、化学繊維で間伐材をパネル化したのですが、未乾燥の間伐材を利用した為、収縮が大きすぎ化学繊維の縮みの許容範囲をはるかに超えてしまい、隙間だらけになってしまいました。

間伐材を利用することの難しさを痛感した、失敗作品ですが、この失敗をバネにして改善に取り組み、現在の工法が有るのです。

1号棟は、間伐材の横使いです、ログハウス調で見た目は良いのですが、間伐材の収縮により、壁が38ミリも縮みました。そんな訳で、ウッドバンクハウス、2号棟・3号棟は間伐材の立て使いなのです。

4月からは温かいので、隙間が有っても、宿泊ができますから、泊まりたい方がいましたら、連絡ください、高台にあるので風光明美な自然が楽しめますよ。

 

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