2010年5月アーカイブ

この写真は、間伐材のパネル化の状況です、間伐材は乾燥して来ると変形を起こします、これを防ぐ為に多くの人たちが様々な技術開発をしています。

これは、間伐オタクの私が長年掛けて開発した、カーボンストック工法の一過程を利用した間伐材のパネル化の方法です。コンクリート工事で使用する鋼線径7.5Φと同じ径の穴をあけ、鋼線を通します、まったく遊びがないので鋼線が骨となり、間伐材のそりやねじれを強制する事が出来ます、収縮と干割れには、ジャッキによる高圧力(約5トン)により、対応させます。

この工法は、接着剤を使わない物理的に構成する方法ですから、リサイクルには最適な工法なのです。

両側のナットを外せば、鉄と木に分別回収が容易に出来るのです。

 

IMG_2428.JPG

雨の恵みを受ける屋根の四隅の加工状況です、部材の大きさが全て事なり、非常に手間が掛かる作業です。屋根勾配は1/10(一寸勾配)隅の部分なのでX方向にもY方向にも勾配が有ります。大工の専門用語で3次元になる加工を四方ころびと言います。使用しているのは、桧の間伐材、小径木なので全てに芯を持ち、多くの節が有りますが、これがなかなかイケテル天然のデザインになります。

IMG_2418.JPG

この写真は、これからに日本一有名になると思われる間伐材の写真です。

撮影場所は、山梨県のとある森林組合、桧・杉・カラ松の間伐材三姉妹の製材したての、木のいい香りのする原材料です。

なぜ日本一有名になるかと言いますと、間伐オタクの私が、エコプロダクツ2009の会場で知り合いになった、Sさんが、間伐材を使って「雨の恵みプロジェクト」のコンペ(設計競技)に、応募したのが始まりです。

Sさんは、雨水利用のパイオニア的な人ですので、Sさんのデザインに間伐材利用を相乗りしたのです、間伐材利用方法のアドバイスを加えながら、コンペに勝ち、主催者の企業の森の有る山梨県の森林組合で、実際の作品を製作する間伐材を用意していただきました。

この間伐材で造る作品は、両国国技館の正面の歩道に置かれますので、間伐材としては日本一人目に触れる、場所に置かれる事から、日本一有名になると思われる間伐材だと思います。

 

IMG_2389.JPG

このれは、間伐材の自然乾燥材の写真です。これは私が製作したものではなく、私が昔(35年前)勤めていた材木商のK社長さんが考え出した、自然乾燥方法なのです。

私の考案した自然乾燥方法は、間伐材の中心に鋼線を通す為に溝が二本ですが、K社長の溝は一本溝です。一本溝と二本溝の違いは有りますが、溝加工を施すと、溝の無い方の面には干割れが出ない効果が有るのです。

溝加工は、背割(鋸目を入れて割れを防ぐ方法)とは異なり、材木の変形が無いのです。この事を知っている人は、極わずかです。

背割の場合、材木の芯まで鋸目を入れるので、外側の鋸目が内側よりも開いてくるので変形してきます。しかし、背割れ面以外の面には、干割れは出ません。

K社長の技術にはもう一つの技が隠されています、それは、木の一本一本、素状を見て、木の南北方向見極め、南北に溝を入れるそうです。

間伐材利用の先駆者が、身近にいた事を知り、嬉しい気持ちになりました。

IMG_2420.JPG

今日完成の予定でしたが、大雨の為に工事が出来ず、土曜日の状況のままのの写真です。土曜日に私が、一人でコツコツと積みました。

通りがかる人は、皆、木の朽ちる事の心配の話をしますが、15年は大丈夫だと思いますと答えています。タナリス防腐剤加圧注入は、土に接しても水に接しても15年以上は腐らない効果が期待できますので、実験も兼ねての実績作りの施工です。

杉や桧の間伐材は柔らかい木なので、堅い木とは異なり、防腐剤の浸透が良好なのです。柔らかいので、加工コストも安くすみます、堅い木の1/4位のコストで、しかも長寿命だと思います。

コストを下げる為に、小径木の丸みの有る材料を使いました、この材料は9センチ角ですが、75Φの丸棒材を造る前の原材料なのです。ファジーなデザインにする為に、間伐材オタクの自分が一人で、バランスを考えながらの製作です。

3mの間伐材を、1/3に分割して無駄の出ないデザインです、山に放置されてしまう小径木の間伐材も上手に使えば、イケテル物が出来る、見本を兼ねての作品ですが、皆様の目にはどう映るのでしょうか?

写真と実物は、全然違いますから、那須方面に来た時には見に来て欲しく思います。

 

IMG_2411.JPG

発注先の工場に、余裕があったので発注してから4日目に材料が届きました、この写真は届いた材料全部の写真です。工事終了後に、CO2の貯蓄量とコストの発表をいたしますのでお楽しみに。

取り付け工事も昨日より、始めていますので、月曜日の24日には、土留めよう間伐材擁壁は完成予定です。

防腐注入は、高圧の加圧注入なので、製品をまとめて注入します、わずかの隙間が有れば、防腐剤が浸透し、全て均一に防腐注入されますので凄いと思います。

防腐注入のコストは、塗装に比べると、色の指定はできませんが、塗装の半分のコストで、耐久性能は塗装の3倍以上ありますので、木でエクステリアを造るときには、防腐注入をお勧めいたします。

色に関してですが、防腐注入材は塗装が出来ますので、耐久力の有る木の外部での利用には、防注入+オイルステイン塗装がベストではないでしょうか。

IMG_2391.JPG

山に放置されてしまう、小径の間伐材の利用の試みとして、那須のモデルハウスの外構工事の基本材料を、杉の小径木で造る事にしました。

木は腐るイメージが有りますが、しかし防腐注入加工をした場合は、15年以上朽ちる事は有りません(間伐材遮音壁の実績からの予測)、杉は柔らかい材料なので、かえって防腐剤が浸透するのです。

防腐注入が良好で有れば、木は腐る事は無いのです、木が腐らないで長寿命で有れば有るほど、CO2の固定寿命も長いのです。これから造る小径木を利用した擁壁は、環境に貢献するCO2の貯蓄の出来る、カーボンストック擁壁です。

5月18日に、基礎のコンクリートを打設しました、写真で白く見える縦の線は、間伐材を固定する全ネジボルトです、これからどんな間伐材擁壁が出来上がるか、お楽しみに。

来週には出来上がりの写真を、載せられると思います。

IMG_2384.JPG

間伐材利用は、間伐材の価格が安いので、多くの人が利用を試み、多くの失敗がされていると思います、この写真は、旧事務所の天井間伐材、8年目の現況です。

未乾燥の間伐材が、完全に乾燥するとこの様になるのです。製作当時は、ジャッキで約5トンの圧縮を掛け、隙間や干割れが全くなかったのですが、完全に乾燥するとこの様になってしまうのです。

間伐材は、1本、1本様々な変形をします、これを解消させる為に開発された技術が、機械乾燥によるKD加工です、KD加工はあらかじめ変形することを予測して、一回り大きな材料を用意し、乾燥器に化石燃料(重油)を使い乾燥させ乾燥後変形した分を、規格の寸法になるように、削るのです。

この方法が、現在、間伐材を利用する、最善の方法とされている為、間伐材の利用技術は、進化しなくなりました、しかしこの方法には多くの問題が有るのです。

太い間伐材しか利用できない事、乾燥コストが掛かる事、製作時のCO2排出量が多い事、大きな設備が必要な事、KD材は、未乾燥の材料価格の、倍の価格になり、製造コストも環境コストも未乾燥材に比べて倍以上にUPしてしまうのです。

間伐材オタクの自分は、小径木の利用の出来ない、間伐材利用技術(KD加工)に、疑問を感じているのです。

昔ながらの自然乾燥による、間伐材利用技術開発は、地球環境改善に大きく貢献できる事だと、いつも思っているのです。

 

IMG_1767.JPG

間伐材住宅(WBH)の外壁は、内側と全く同じです。間伐材そのものが、仕上げ材を兼ねていますから、仕上げ表面は、木のカンナ仕上げのみです、矢切りの下は雨掛かりになるので、オイルステイン塗料で塗装をしました。矢切り部と軒天部は無塗装です。

間伐材パネルの断熱は、外断熱と内断熱両方兼ねる優れ物なのです。私が開発したパネルは、内部も外部も、間伐材とは思えないくらい、干割れを起こさないのです。

住んでいると、間伐材の割れる音がします。しかし、見付けの部分には、干割れは入ってはいません。

溝を彫った面にのみ干割れが入るのです。その時に出る音なのです。

山ツツジは、八分咲きになり、今が一番の見ごろをとなりました。

025.JPG

間伐材パネル(カーボンストックパネル)は、構造材(筋交い)、断熱材、仕上げ材として複合の利用が出来ます。床、壁、天井全てが9センチ角の角材(ログ)ですから、ログハウスと言っても、過言ではないと思います。ログハウスは、ほとんどが木を横に積み上げた形式ですから、木の立て使いは、珍しい使い方だと思います。

間伐材を横使いをした、第一号の間伐材住宅(茂木実験棟)は、間伐材の収縮による縮みで、壁が36ミリも下がり、隙間がたくさん出来てしまいました。間伐材の立て方向(繊維方向)の縮みは、わずかな事から立て使いの利用にしたのです。

この写真では、解らないと思いますが、間伐材の干割れはほとんど有りません、干割れの出ない間伐材の利用方法を考え出し事で、間伐材の仕上げ材としての利用が増える事を期待しています。

出来れば、皆さんに実際に、那須の間伐材住宅(WBH)を見に来て欲しく思います。

大径木のログハウスに無い、解放感の有る小径木ログハウスを、一度実際に見ていただければ、間伐材住宅の良さが理解できると思います。

窓の外の景色は、写真ので解る様な、新緑と山ツツジがとても素晴らしい季節ですので、是非一度見に来て下さい。

IMG_2358.JPG

この写真は、間伐材が乾燥して干割れを起こした状態を写したものです。

この間伐材の加工は、私が開発したカーボンストックパネルの加工材を短く切って乾燥したものですが、間伐材が乾燥するとほとんど全てが、この様な現象を起こします。

間伐材が、利用出来ない理由は、乾燥による収縮・ねじれ・そり・干割れが起きるからです、カーボンストックパネルは、間伐材の乾燥による変形を、物理的に解消させたものです。

この写真の間伐材の下の方に、穴があいています、この穴に鋼線を通します、穴と鋼線の径は同じ大きさで、遊びがありませんから、鋼線が骨の役割をしますので、間伐材のねじれとそりを抑え込む事が出来ます。

間伐材の加工は、製材直後の変形をおこす前の、素直な状態の間伐材を加工します、加工してすぐに鋼線を通してパネル化して、高圧力を掛けながら自然乾燥させます。この方法は、間伐材オタクの私が長年掛けて開発したもので、特許の申請をしてあります。

間伐材の乾燥は、自然乾燥だと5年程度掛かると大工さんは言います、それは、木の縮みがおさまるのに5年掛かると言うことです。高圧縮を掛けても間伐材の縮みを完全に抑え込む事は不可能なのです。

そのため、溝と溝を合わせた後に、やとい桟を入れて隙間が出来るのを、カバーします、この溝は桟を入れる前は乾燥穴の役目をします、それとも一つ、この溝は、干割れを呼び込む効果が有り、写真の様に、溝の所で干割れが起きます、ですから見付けの溝の無い面には干割れが出ないのです。

間伐材パネル(カーボンストックパネル)の、仕上げ面には、ほとんど干割れは出ません。

間伐材の利用技術開発を始めて、15年も経ってしまい、膨大な時間と自分の全財産を掛けてしまい、止めるに止められなくにっていた時に、京都議定書の発効が有りました。京都議定書で日本は、CO2削減量の約2/3を森林吸収に託しました、森林吸収を増加させる為には、森林整備をしなければなりません、森林整備=間伐作業なのです。

15年前には思いも掛けない森林吸収促進で、利用の無い未利用間伐(伐り捨て間伐)が行われています。私の開発した、カーボンストックパネルが普及出来れば、伐り捨て間伐を少しでも削減できるのではと、期待を掛けています。

間伐材を使う事の難しさを一番経験しているのは、間伐材オタクの自分だといつも思っています。

 

IMG_2362.JPG

間伐材住宅(WBH)の解説のブログを、始める事にしました。

間伐材住宅を造るのに、最も困難な事は、間伐材の変形を抑え込む事です、そのためWBHは私の開発した、間伐材パネル(カーボンストックパネル)を鉄骨の骨組みに、貼り付けて出来ています。

間伐材住宅は、建築基準法では、鉄造になります。この写真の下の方に写っている鉄骨が、天井パネルを支持しているH鋼250×125です。天井パネルは、金物によって堅固に取り付けられ、鉄骨の歪みを抑える働きもしています。

天井材も90角の間伐材パネルですから、歩行も可能で、電気の配線やその他のメンテランスも容易に出来ます。

屋根のパネルも矢切りの壁も90角の間伐材パネルですから、断熱効果は抜群なのです。間伐材住宅の断熱は、外断熱も内断熱も両方に対応する、超エコな省エネ効果があるのです。

間伐材を使う事で、森林吸収の促進を助け、間伐材を保存することで炭素の固定が出来(カーボンストックパネルの命名の元)、木の断熱効果でも環境に貢献しているのです。

そんな訳で間伐材住宅(WBH)は、世界一、CO2削減に貢献する住宅かも知れません。

次回は、間伐材利用の難しさの解説をします。

IMG_1647.JPG

WBH南側の山ツツジが、開花しました。雑木林の低木の多くが山ツツジです、新芽の緑と山ツツジの淡い赤色が混じり合った雑木林は、今しか見る事の出来ない自然の贈りもです。

那須の新緑は今が一番の見どころです。是非那須の自然を見に来てほしく思います。

IMG_2356.JPG

5月6日のWBHの東側から撮影した写真です、枝先に新芽が出始め、山ツツジの枝先には、赤いつぼみもたくさん付けています。後1週間程度経てば、那須の雑木林の山ツツジは一斉に開花するのではないでしょうか。開花したらその様子をブログに載せますので、お楽しみに。

那須のスミカの住み心地は、自然がいっぱいで快適です。皆さんも那須に、遊びに来て、自然に癒されてみてはいかがでしょうか。

IMG_2345.JPG

この写真は、間伐材で出来ている側溝の蓋です、蓋の厚さは6センチ程度ですが普通車の通行には何の問題も有りません。

間伐材を、コンクリートの代用品としての利用です、この蓋の重量は、コンクリート蓋の1/3の重量ですので、住宅地の側溝蓋としての利用が、最も最適だと思いました。主婦でも側溝の蓋を移動す事が可能で、側溝の掃除もらくにできます、それとこの上で、子供が転んでも、コンクリート蓋よりもケガが少ないのではないでしょうか。

コンクリートと間伐材のコスト差は非常に大きいのですが、環境効果を考慮し、行政主導で普及していただければ、結構普及の可能性が有るのではないでしょうか

IMG_2333.JPG

新スミカ移転の為に、ブログをお休みしていましたが、ネット回線もつながり本日より再スタートいたしますので、また宜しくお願いいたします。

ゴールデンウイークの那須は、大混雑ですが、裏道をたくさん知っていますので渋滞を避けながら、買い物に行ったり、引越しの荷物を運んだりしています。

この写真は、2か月前の写真なので、木々の芽ぶきは有りませんが、今ようやく木の枝の先に、小さい緑が出始めました、後一月もすれば、間伐材住宅(ウッドバンクハウス)は緑に包まれる事でしょう。

皆さんも、良かったら遊びに来て下さい、オープンハウスですので、皆に見て欲しく思います。

住んでいると、最近雨も少ない事も有り、乾燥による間伐材の割れる音がします、今日は20回以上、「バリ」と音を聞きました。

間伐材住宅の乾燥による変化を、実際に住んで観察したく思います。これからは、那須の四季の移り変わりも、ブログに載せますすので、お楽しみに。

 

 

IMG_1984.JPG

このアーカイブについて

このページには、2010年5月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2010年4月です。

次のアーカイブは2010年6月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。