線香林とは、人工林の間伐を怠り長期間放置すると出来る、線香を立てたような立木の人工林の事です、別名「モヤシ林」とも言います。
人工林が成長し過密になると、枝葉が干渉し、光を求めて天空へ伸び始めます、立木の葉(緑)は木の上部にしかなく、緑の位置が高くなればなるほど、地表は暗くなり下草の無い不毛の地表となります。
間伐材オタクは、この現象を「緑の平行移動」と勝手に名付けています。
緑の平行移動では、緑の量は全く増えませんから、森林吸収もまったく増えません、森の地表の光を遮りますから、下層植物の森林吸収をなくす原因にもなります。
細長い竹の様な木は、使い道が少なく市場価値が無く、おまけに風害や雪害を受けやすい木なのです。
風の強い日に、線香林を映した写真が有りますので、ご覧ください。
この写真の人工林は、まるでススキの様に揺らいでいました。
この人工林は、5年くらい前に一度間伐されました、ですから結構下草も生えています。
間伐は木の間引きですから、間伐直後の森林吸収は激減します、間伐前の森林吸収に戻るには、5年程度掛かるといわれています。
この人工林は、やっと間伐前の森林吸収に戻ったところです、これから先の森林吸収量(緑の量)は、再び枝葉が干渉するまで、増え続けるのです。
過密林では、光も遮りますが風も遮ります、この写真の人工林は、一度間伐した事により、光が入りますが風も入りやすくなります。
にわかに始めた、荒廃林(線香林)の間伐は、風害を起こしやすい人工林を造ってしまうのです。
