日本一有名になると思われる間伐材の最近のブログ記事

除幕式が終了して、静かになってから撮った写真です。人が写っていない写真が撮りたくて2時間程ねばって撮った写真です。

間伐材オタクと(有)風大地プロダクツのS氏の合作です。木そのもの味を出したくて、モクボーAACという、高価な防腐剤加圧処理が施して有ります。木は徐々にヤケて変色はしますが、たぶん腐ってくるのは20年以上先の事だと思います。

塗装をしない事は、手入れが不要という事です。この姿を10年後や20年後に再現する事も出来ます。どうやって再現するか、簡単な事です、無垢の木ですからサンダー掛けをして、炭化した表面を削って仕舞えば、元の様な白木に戻るのです。

皆さんは、桐のタンスのリニュアールの方法をご存知でしょうか?、桐のタンスは、引き手やその他の金具を全て外し、カンナ掛けをして新品同様の桐タンスに再生するのです。

無垢の木は、集成材と違い元の姿に再生が可能なのです。集成材は、竣工時は無垢材よりも非常に美しく、節のない材料も出来るのですが、時が経つにつれ艶が無くなり、いかにも集成材と解るようになります。第一接着剤の剥がれが出てしまうので外部での使用は不都合なのです。

間伐材であっても無垢の木ですから耐久性能は抜群です。最初は、節や干割れが少し気にはなりますが、ヤケて変色してくるとあまり気にならなくなり、むしろ味が出てきます。

メンテランスの必要もなく、時が経てば経つほどに、時代の経過が味になる、竣工したら劣化の一途をたどる作品とは違い、年々変化し味の出てくる、白木の作品なのです。

10年、20年後の姿を楽しみにしたく思います。

 

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本日、2010年6月28日、山梨と栃木県産の間伐材を利用した、「天水収穫装置」作品名「両国さかさかさ」の除幕式が午後1時半に取り行われました。

主催者のライオン㈱さんのCSR活動の御かげで、たくさんの報道人に囲まれた、除幕式前の写真です。TV局4社、雑誌社その他30社程度、取材に御見えになりました。

間伐材の取材は、木使い運動3.9の方が来てくれました、大変うれしく思います。

この、プロジェクトは、「雨の恵みプロジェクト」ですから、主役は天水利用で、間伐材利用はオマケの様なものですが、地球環境を守る為にどちらも重要な、利用方法なのです。

雨水利用は、「天水収穫装置」として、間伐材利用は「CO2貯蔵装置」として二つの環境改善機能を持つ、日本一エコなオブジェではないでしょうか。

蛇足な話なのですが、「さかさかさ」の名前を見て、ある人が、上から読んでも、下から読んでも「さかさかさ」ですね、と言いました。「さかさかさ」は、言いずらい名前なのですが、覚えやすい名前なので、頭の片隅にでも記憶していただいて、近くに来た時には是非見に来て欲しく思います。

 

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「雨の恵みプロジェクト」の作品の間伐材は、全て蒸煮処理を施して有ります。

蒸煮処理とは、間伐材を煮る事です。間伐材は乾燥時にねじれたり、そったり、干割れを起こしますが、煮てしまうと、組織の形状が固定され、間伐材の変形を防ぎます。

水蒸気により煮ますから、処理後の木の含水率は高いのですが、自然乾燥させても、変形や干割れが起きるのを防ぐ効果が有ります。

木は育った環境で、組織の形状が全て違いますから、完全には変形を抑え込む事は出来ませんが。大きな干割れやねじれ・そりは、起きません。

両国国技館の歩道の花壇に設置した作品「さかさかさ(天水収穫装置)」は、大きな割れは出ていません、しかし、大きな角材の柱には少し割れが出ました、この柱は年輪が粗く年輪の間隔が5ミリ以上有りますから、乾燥時に干割れを起こしてしまいました。

蒸煮処理は、間伐材オタクも始めての試みです。間伐材の変形を抑え込む新たな方法を、これからもいろいろと実験して見ますので、お楽しみに。

 

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「雨の恵みプロジェクト」は、間伐材利用拡大につながる「天の恵みプロジェクト」でも有ります。

両国国技館正面の歩道に、間伐材を利用した作品が、永久的に設置される事で、間伐材の環境効果や、間伐材の利用の可能性をアピールするのに、大いに貢献するものと思います。

エコプロダクツ2009で知り合った、(有)風大地プロダクツのS氏、山梨県の北都留森林組合のN氏、間伐材オタクのエコの芽活動です。

三人とも、環境に前向きな、環境のビジネス化に挑戦している、環境ビジネスの先駆者です。

まだ、環境ビジネスの芽は出てきませんが、この作品で環境ビジネスの芽の地割れ位は起きるかもしれません。

間伐材オタクは、間伐材利用は環境ビジネスだと思っています。その訳は、木の保存はCO2の固定化に成り、CO2を貯金することと同じだからです。

間伐材オタクの会社のウッドバンクハウス事業部は、木を貯める意味で名付けました。「木の貯蓄=CO2の貯蓄」CO2をたくさん貯蓄すれば、近い将来CO2が売買されるかもしれませんから、環境ビジネスになるのです。

この作品の重量は、約1.5トンほとんどが間伐材です、木の重量の約半分が有機炭素Cです、有機炭素Cは燃焼するとO2と結合してCO2となります。Cの重さとO2の重さを合計すると約1.3トンになりますから、この作品は、1.3トンのCO2なのです。

木を大量に使えば使うほど、木の貯蓄になりますから、CO2の貯蓄と同じ事になります。この作品の持ち主は、墨田区になります、CO2の売買が出来る世の中が来れば、墨田区はこの作品のCO2を売ることも可能になるかもしれません。

 

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この写真は、雨の恵みプロジェクトの作品の腰パネルと看板の防腐剤加圧注入と煮蒸処理をする前の状態の写真です。

腰パネルは、山梨県産の三種類の間伐材を、ランダムに利用しました、この写真の一番上の間伐材はカラ松二番目は桧三番目は杉です。

間伐材オタクが三種類の間伐材を自分的に解説いたします。

一番上の材料カラ松  カラ松は針葉樹には珍しく、広葉樹と同じ様に寒くなると落葉します、比較的標高の高い所に多く見られる木です、北海道の人工林の多くがカラ松の人工林です。私の住んでいる栃木県では、お目に掛かる事の少ない材料です。カラ松は、乾燥すると非常に堅くなり、干割れやねじれそりを起こします。カラ松の長所としては、腐りにくく燃えにくい使えそうな点も有ります。

上から二番目の桧  桧は、日本の住宅の和室の造作材として欠かせない高級な材料です、高級な訳の一つに、成長するのに杉の2倍位かかります。山梨県は桧の人工林が多く、桧の間伐材が豊富に有るそうです。桧の特徴としては、節の色が赤く、木肌の美しい材料です、杉に比べると年輪の色が薄く年輪があまり目だたず、杉よりも堅い事から床に利用しても、へこむ事の少ない高級な材料です。

上から三番目の杉  杉は、日本に最も多く存在しているスタンダードな木です。私の住む栃木県のほとんどの人工林が、杉の人工林です。杉は育ちが良く、短期間で製品化が出来る事から、戦後復興でハゲ山にしてしまつた里山に、行政指導の元、たくさん植えられました。植えられてほぼ50年、手入れが良ければ、本当は主伐が行われる時期なのですが、手入れを怠った為、光のあたる上の方にのみ育ち、製品価値の無い、細長い木が生い茂る人工林になってしまったのです。細長くても成木なので、花粉をまき散らします。花粉症の原因は、全国各地に存在する人工林が要因とさせています。

手入れを怠った人工林の間伐を、今頃になって、税金を使い間伐を始めたのは、京都議定書の国際約束を守る為なのです。京都議定書で日本は、CO2削減の約2/3を森林吸収と公約しました、交際約束の森林吸収の対照基準は、「森林経営の出来る森」となっていますから、未整備の有れた人工林はカウントされません、京都議定書の約束期限は2012年ですから、日本政府は約束を守る為に公費を使っているのです。

話がそれました、杉の特徴は、育ちが早い事から、たくさんのCO2をO2とCに分解する能力の有る材種です、育ちが早いので、年輪があらく組織もあらい為に柔らかく、物をぶつけてしまうとへこんでしまいます、芯の方は赤く外周りは白い特徴が有ります、白い部分をシラタと言いすぐにカビが生えたり腐ってしまいます。間伐材オタクは、最近杉の組織の粗い事を、逆に利用する事を、思いつきました、組織の粗い事は木の処理に有利になる事を、思い付いたのです。防腐剤加圧注入をすれば、他の組織の密な木よりもはるかに防腐剤が注入が出来、結果、最も腐る事のない木になる事に気が付いたのです。

杉に関してもっと変わった事が知りたかったら、お勧めサイトが有ります。「スギダラ」で検索出来る、有名な、杉オタク軍団のサイトなので良かったら見て欲しく思います。

雨の恵みプロジェクトのスポンサーは、山梨県に企業の森を所有しています、山梨の森は神奈川県(横浜)の水瓶でも有ります。森林は水の涵養に貢献します、森林の水は雨水ですから、間伐材の利用も「雨の恵み」に少しは関係していると、間伐材オタクは思っております。

 

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両国国技館正面の歩道に造る作品ですので、周囲のビルから見えるのは屋根がメインになります、いろいろと考えた末に杉板張りとしました。

昔でしたら、杉板を張ることは出来ませんでしたが、木の処理技術の進んだ現在で有れば、こんな荒業が使えるのです。

モクボーAACの防腐剤加圧注入と、蒸煮処理により、杉板の使用が可能になるのです。何の処理もしていない杉で有れば、組織が荒い事から、最も短期間で朽ちてしまいますが、防腐剤加圧注入も蒸煮処理も、組織が荒い方が最適でなので、最も腐る事ない材料と変化をするのです。

蒸煮処理は、木の干割れに効果を発揮します。未処理の板材は、干割れが出てしまいますが、蒸煮処理をした材料は、干割れを抑える事が出来るのです。

どちらの処理方法も角材よりも、板材の方が効果は抜群なのです。

この屋根が、腐らず、何年この状態で存続出来るか、今から楽しみです。

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日本一有名になる可能性の有る間伐材が、この間伐材です。有名になる可能性の理由は、両国国技館の入口正面の歩道に設置されるからです。

比較的大きな材料、柱と桁は、栃木県の八溝山系の間伐材、比較的小さい材料、床、壁、天板、屋根が山梨県南部の小径木の間伐材です。

径の大小は有りますがどちらも間伐材です、間伐は、人工林において間引きをして、間引か無い木の成長を助ける行為ですから、小径木の間伐も有れば、大径木の間伐も有るのです。

大径木の間伐で取れる材料は、主伐出取れる材料と余り変わりませんが、間引きの対照となってしまう節がかなり多く、その節も、生き節出なく、枯れ枝の後の死に節です。

この作品の、木は全て間伐材です。大径木の柱や桁の死に節の穴埋めは行っていませんので、柱の節後は少しへこんでいます。

小径木の間伐材は、山に放置されてしまう事の多い材料です、間伐材オタクが、このプロジェクトのデザイナーのS氏に頼んで、小径木の小口の年輪を見せる設計をしました。床の木レンガ、天板、屋根は、小口の年輪を見せる天然デザインを試みました。 

木の小口を見せるデザインは、あまり有りません、なぜ無いのかと言いますと、小口は割れを起こすので昔から小口を見せる事は、タブーとされているのです。

間伐材オタクの挑戦なのですが、木の割れを防ぐ一つの方法として、木の蒸煮処理をして見ました。蒸煮処理とは、イモをふかすと同じように、木をふかす事です、木の組織を蒸煮する事で、乾燥による変形を有る程度抑える事が出来るのです。

間伐材をパネルにして、そのまま蒸煮して見ました、まだ誰も試みていない事をやってみました、この方法が上手く行けば、又新たな間伐材の利用の道が開かれるのではないでしょうか。

 

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両国国技館前の歩道に造る、「雨の恵みプロジェクト」に使う間伐材の写真です。右側が柱になる150角の杉材、左側が水槽の天板になる桧の75角の桧材です、杉は桧よりも早く育ちます、その証拠の様な写真なのです。

見ての通り年輪の間隔は杉は桧の3倍位有ります、木の成長の速度は、森林の整備条件で大きく変わります、それと樹種によっても変わるのですが、整備林での杉材と未整備林の桧では、杉は桧の3倍以上の成長力が有るという事になります。

杉の森林吸収量は、桧の森林吸収量よりもはるかに多いのです。それともう一つ整備林は未整備林よりもはるかに森林吸収量が多いのです。

この写真の桧の年輪は、杉の年輪よりも多い事に気が付きました。未整備のままの人工林の増加は、小径の利用価値の無い木の増加ばかりでなく、森林吸収量も大きく減少させる事になるのです。

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トラックに、載っているのは、両国国技館の前に設置する「雨の恵みプロジェクト」に使う間伐材です。

新たな挑戦とは、間伐材をモクボー防腐剤加圧注入した後に、機械乾燥(KD加工)をする事です、加圧注入をされた間伐材は、注入剤が浸透してずぶぬれ状態です、間伐材は含水率が高いので膨張している状態です。この状況で組み立てを行えば、乾燥してくると、縮みや干割れを起こします、機械乾燥で水分を抜き、間伐材パネルをもう一度加圧して、鋼線のナットの締め直しをします。

機械乾燥を掛けた間伐材は、乾燥されていますから、乾燥による変形を起こしません、小量の干割れは出ると思いますが、割れの進行はしません。

雨が掛かりの外部で、間伐材の干割れを防止する事が出来れば、間伐材利用に大きく貢献するのではないでしょうか。

皆さんにもう一つ教えたい事が有ります、それは木の乾燥についてです、外部の木の利用は雨掛かりになり、水分が木に溜まると考えられますが、これは木の表面の部分のだけ作用で、木の芯の方まで雨水が浸透する事は有りません。

その証拠として加圧注入を掛けても、芯の部分まで注入剤は入りません、機械乾燥は強制的に芯の水分まで抜く事が出来ますから、干割れをを防止する事が出来るのです、雨水は表面の含水率を高めるだけなのです。

 

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この写真は、間伐材のパネル化の状況です、間伐材は乾燥して来ると変形を起こします、これを防ぐ為に多くの人たちが様々な技術開発をしています。

これは、間伐オタクの私が長年掛けて開発した、カーボンストック工法の一過程を利用した間伐材のパネル化の方法です。コンクリート工事で使用する鋼線径7.5Φと同じ径の穴をあけ、鋼線を通します、まったく遊びがないので鋼線が骨となり、間伐材のそりやねじれを強制する事が出来ます、収縮と干割れには、ジャッキによる高圧力(約5トン)により、対応させます。

この工法は、接着剤を使わない物理的に構成する方法ですから、リサイクルには最適な工法なのです。

両側のナットを外せば、鉄と木に分別回収が容易に出来るのです。

 

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